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高尾山ハイキングガイドreal estate

八王子城山

 八王子城は八王子市街地の西方の広大な山地にある。

 戦国の終わり、16世紀の後半 に作られ天正18(1590)年6月23日に豊臣秀吉の軍勢に攻められわずか1日で落城したと言われます。

 その結果小田原の北条氏は降伏し、秀吉の天下統一が実現 します。

 戦国時代の城は自然の地形を利用した山城と呼ばれるものが一般的で、その 城の構造をあれこれと思いながら散策するのもまたおもしろいものです。 
 JR高尾駅からはバスの便がなくなったため、ハイキングがてら歩いていってはいかがでしょうか。

 南浅川の橋を渡りカーブの坂を登ると廿里(とどり)の古戦場跡がありま す。

 武田信玄の軍と北条氏の戦いの跡ですが、今はわずかに小さな案内板があるだけで当時の姿を想像しようもありません。
                    
 しばらく進むと八王子城主北条氏照の菩提寺 であった宋閑寺があります。

 寺の反対側道路左側には「横地堤」と呼ばれる城の家臣 の居住区の土塁が残されています。
                      
 この先には氏照の墓があります。氏照の墓という小さな案内板をたよりに右手の小道 に入ると古い石塔が並ぶ小さな墓があります。
実はこの奥には旧宋閑寺が竹林の中に ひっそりとたたずんでいます。           
 もとの通りに戻りしばらく歩くと八王子城跡の入り口である。

 先頃の落城400 年記念で市が整備したご主殿谷への道を歩き、はるか昔に思いを馳せてみませんか。
ここからものの2〜3分ほど歩くと管理棟があり(トイレはここで済ませま)しょう)ここが広場になっています。

 この広場から先に進むと左に橋がありそれを渡 り進んでいく道が、今回整備された「古道」です。

 この古道から御主殿(城主の居住 区)跡やわざと高さや幅を広くして敵が入りにくくした虎口(城の出入口)、また敵 が攻めてきたらいつでも落とせるように工夫された曳き橋が興味深くご覧になれるで しょう。

 なお御主殿跡は一度発掘調査が行われたあとまた土が盛られ今は更地になっ ています。

 御主殿跡から城山側に降りると御主殿の滝が見られます。これは八王子城落城の際に 城の婦女子がここから身を投げて死んでいたといわれています。

 かつての水量はあり ませんがいまでもこの滝を覗くと数百年の時を超えてもの悲しさが伝わってくるような寂しげな滝です。 
 なお戻りは城山川沿いの林道を下るか、きた道をかえって管理棟前広場につきます。
 せっかくですから八王子城全体を散策してみましょう。   
    
 管理棟広場から右手の橋を渡り鳥居をくぐると新道、旧道の分かれ道になります。

 お勧めは新道コース。
左手には梅林(ここは弾薬庫跡と見られている)、裏高尾を眺め ながら金子丸、棚門跡と山城のなごりを楽しみながらあるくと旧道と合流し急に坂道が険しくなっていきます。

 そのうち右に馬車道を見られるようになると平坦な道に戻 り、休憩所が現れます。

 この上には八王子神社があります。神社左手には二の丸、山 の東が現れ八王子市街地が一望できます。

天気のいい日は関東平野が一望でき新宿の 超高層ビル群や遠く筑波山も臨めます。戦国の武将達はこうやって自分の領地を眺め ていたのでしょうか。

 その昔ここで狼煙をあげ遠く小田原の北条氏へ情報を伝えてい たとのこと。

 ここが八王子城であることを示す2基の石塔が立つこの広場は休憩所が 作れられベンチもあるので弁当を広げるのには格好の場所でしょう。

 すぐ下にはトイ レもあり、八王子城の武士達も使っていた古井戸が今もその水をたたえています。

 この地点の標高は約420メートルというのに井戸に水を今もたたえているわけですか ら地下水位が高いのに驚かされます。

 ちょうどこの真下を「圏央道」が通る計画であ りこの井戸への影響が心配です。

 数百年のときを超えて枯らすことなくこんこんと湧 き出てきた自然の恩恵を人間の暴挙で壊してしまうのは何とも愚かとしか言い得ません。    
初日の出を眺めるスポットは高尾山が有名ですが、実は地元の人たちは、混雑する高 尾山を避けてこの山頂から拝んだりします。

 荘厳な雰囲気で静かに眺めることができ 隠れた穴場です。
もっとも高尾山と違い照明設備などありませんので、懐中電灯持参 またできればこの山を知った人と上るほうが無難ですね。            

 神社の裏手は本丸跡ですが、これといって何もありません。

 小さな祠がひとつ寂しげ にたっています。                              
 帰りは今きた道を戻り(旧道を選んでもよいかもしれません)管理棟へ下る方法ともし時間に余裕があるのであれば富士見台を経由して裏高尾へ降りる道をお勧めします。

 井戸の先の細い道を下りしばらく歩くと馬冷やし場の案内板がある。
尾根の左手に石垣の列が続いていくが急坂を登りきるとそこが詰めの城という天主跡になる。

 天主跡 といっても江戸城に代表されるようなあんな大きなものではなく非常に狭く当時の山 城の造りを想像できる。そのすぐ下は石切り場の跡だ。
ここからジグザグの道を登っ ていくと尾根道となる。富士見台の山頂はすぐそこだ。

 ここで一服するとあとは急な 下りの坂道が続く。ゆっくりと気をつけて歩いていきましょう。左手に先ほど登った城山が見えるころ唐沢上のT字路にでる。
右に下っていきましょう。

 すると程なく車の騒音が激しくなってきます。中央自動車道です。

 この左手の谷は圏 央道と中央道のジャンクション予定地とされています。
雑木林の中には「高尾自然体 験学習林の会」の札がくくりつけれています。1本1本の木に所有者を記した札が吊 り下げられていますが、これは1992年より続いている圏央道反対のための立木ト ラストの認識票です。

 全国各地から集まった「高尾山を守ろう」の声の札には驚かさ れてしまいます。またこれらの声を無視して文明の名のもとに高尾の自然を破壊する行為はなんとしても食い止めなくてはいけません。
               
 やがて中央自動車道に向かい急な階段を下っていくとトンネルがある。ここをでると工場があるがここを抜け中央線をわたると旧甲州街道だ。蛇滝口のバス停はすぐそこだが、ここには水飲み場がある。そのおいしさにハイカー達が喉を潤したり水筒に詰めて持ち帰る人もいるとか。コップが備え付けられていて地元の方の心使いをうれしい。

 裏高尾の鄙びた風景をゆっくり堪能してもらいたいと思います。 

JR・京王高尾駅(40分)八幡神社(30分)宋閑寺(10分)北条氏照墓所
(15分)八王子城跡バス停(60分)八王子神社(30分)詰めの城(20分)
富士見台(60分)蛇滝口バス停(バス15分)JR・京王高尾駅

                        



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