本文へスキップ

「山歩き 初歩の初歩」は、山歩き初心者のための総合情報サイトです。

楽しい山歩きを提案します

揃える装備




基本のスタイル
失敗しない靴選び
軽くて丈夫なザック
山歩きの服装
便利な小物

失敗しない靴選び

○ウォーキングシューズ・トレッキングシューズ・登山靴

 山歩きの最も基本となる用具が、靴です。ウォーキングシューズ、トレッキングシューズや登山靴(アウトドアシューズ)と呼ばれているものです。
 表皮の素材にナイロンや柔軟な天然皮革を使用し、足になじみやすく、軽快な履き心地が特徴です。

 このように靴にはいくつかの種類があります。低山ウォーキング程度であれば、ローカットのウォーキングシューズに人気があります。
 ジョギングシューズを少し頑丈にした感じのものですが、まずは低い山をウォーキングシューズで歩き回ってから、すこしずつ体を慣らしていくというのも手かも知れません。

 しかし、一般的に登山を楽しむなら、トレッキングシューズや軽登山靴がお勧めです。

 また、相応の登山が伴ったり、山々の縦走をするには3s程度もある革製登山靴が必要です。一般的には700g〜1kg程度の布 製軽登山靴や1〜1.5s程度の革製軽登山靴が扱いやすいようです。 

○布製・革製

 シューズの中でも軽くて疲れにくいのは布製の靴です。従来の布製靴は革製に比べて防水性で劣っていましたが、最近では防水性と軽量性の両方に優れたゴアテックス素材のものが増えています。
 初心者向けには機能的で軽快なゴアテックスの軽登山靴がおすすめです。
 
 革製の軽登山靴であっても内部構造にゴアテックスが使用してあるかどうかで快適さが違ってきます。
 ただしゴアテックス素材の靴は多少高価です。
 ちょっと値は張りますが(2万円位)、足はすべての活動の源です。普通の靴とは歩きやすさが全然違います。しっかりとしたものを選びましょう。
 
○ローカット・ハイカット・ミドルカット

 ハイキングとはいえ、足元の不安定な山道を歩くのなら足首の保護が大切です。
足首のカットの仕方で靴を分けると図のようにローカット、ハイカット、ミドルカットの3タイプに分かれます。

 スニーカーなどの普段履きの多くはローカットです。ローカットシューズは、足首の保護という点では劣りますが、軽くて蒸れにくいので、アプローチが緩やかなコースなどでは楽で歩きやすいでしょう。
 比較的低山の高低差の少ないところなら使えるかもしれません。

 しかし、少し本格的なコースを歩くならハイカットタイプのハイキングシューズをお薦めします。
 くるぶしやアキレス腱をガードしてくれるので、木の根でつまずいたり、ぬかるみで足を滑らせるなどの時でも守ってくれるでしょう。
 ソール(靴底)も普段履きより丈夫なので、長時間歩いても疲れにくいうえ岩場などでも安心して歩けます。

○購入の際の注意点

  買う際には実際に履いてみて重くも軽くもない適当な重さのものを選ぶようにします。
 サイズを合わせる時は厚手の靴下を1枚履いてしばらく店内を歩き、痛いところがないか、違和感がないか確認します。

 2種類以上のメーカーで上下3サイズ、最低でも6足は履いてみることをお薦めします。
 通常、利き足の方が大きい場合が多いので、大きい方の足に合わせることも大切。
 使用時は、左右で厚さの違う靴下を履くなど、細かい調節をするとよいでしょう。
 紐を締めない状態で、つま先をピタリと先端に付けてみて踵に指が1本入るくらいが適正サイズです。


 甲の高さや幅にも余裕があるかを確かめましょう。踵が大きく浮く場合は捻挫などのケガにつながりますし、つま先に余裕がないと下り坂で傷めてしまう可能性があります。

 サイズと品番が同じでも、一品ごとに履き心地が微妙に違います。
 特に一品手づくりものが多い輸入品は品質のバラツキも大きいので要注意です。

 登山靴の特徴は、底が硬いことにあります。
 スニーカーや地下足袋等は底が軟らかく、つま先だけで体重を保持する際に滑る危険性があるのです。

 また、防水性が高いかどうかも靴の大切な要素です。
 山に出かける前に、靴に防水スプレーをかけておくと、汚れがつきにくくなり、またついてしまった汚れも落ちやすくなります。

 ところで実は、登山靴に限らず、靴というものは夕方に買うのがよいとされています。
 足は夕方になると血液が下がってきて大きくなるからです。
 つまり自分の足であっても朝と夕方では微妙にサイズが違うということです。
 夕方の足のサイズに合わせて買うのがポイントです。

○実際に使う前に足慣らし

 靴を購入してきたら、本番でいきなりおろすというのは避けましょう。
 スニーカーのような軽い靴でもそうですが、新品の靴をいきなり長時間履くと確実に豆を作ってしまったり、靴ずれをおこして悲惨な状態となってしまいます。
 
 できれば、山で使う前に、平坦な舗装道路でなく近くの公園や軽い丘陵地などで靴慣らしをしておきましょう。