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山小屋を利用

山小屋を利用

 山小屋といっても、管理人が常駐し、食事・入浴など各種サービスの受けられる「営業小屋」もあれば、常時は無人の「避難小屋」もあります。

 また、営業小屋の中にもシーズンにみ営業の小屋もあれば、四季を通して営業しているところもあります。山小屋というには無理があるちょっとしたホテルのようなものもあれば、これ風が吹いたら飛ばされないのと心配しそうな小屋など、規模、立地や設備など各山小屋によって特徴があります。

 山小屋のロケーションや設備も考慮して、山歩きを計画しましょう。

どうやって予約する
 
 山小屋は、基本は電話で予約します。最近では、多くの山小屋がインターネット上でオフィシャルサイトを用意しています。
 そこで、電話番号や予約方法をチェックしましょう。進んでいる山小屋ではインターネット上のみで予約を完結させられるところもあるようです。 

 山小屋を予約するのは大事です。というのは、山小屋は確かにシーズン中は開いているところが多いのですが、時として閉鎖されていることもあるからです。

 確かに、予約をしなくても、飛び込みで山小屋に泊まれることもあります。これは山小屋がもともと緊急避難所の役割を担っているからです。
 しかし、これはあくまで緊急避難であって、基本は事前予約です。食事の準備など用意もあるので泊まることがわかっていれば事前に予約を入れておくのがマナーです。

 山小屋には自分自身の安全も考えて遅くとも午後4時までに到着するようにしましょう。夕方、6時過ぎに団体で小屋に着くのはマナー違反です。
 このような不意の来客の場合、山小屋側も食事の提供ができなくなってしまうことがあるだけでなく、寝るスペースづくりにも困ってしまいます。

山小屋ライフを楽しもう

 山では水は貴重品です。風呂はもちろんのこと、シャワーもないと思ってください。
 また、最近は個室のある山小屋も増えてきましたが、山小屋は緊急避難の役目もありますので混雑してきた時などはたとえ個室を取っていても他の人と相部屋になることもあります。

 山小屋では、宿泊代も食事代も全て先払いが原則です。街中の飲食店の感覚でいると、「支払いは食事の後」と思ってしまいますが、通常は注文時か料理と引き換えに代金を渡すようになっています。
 
 山小屋によっても異なりますが、到着は遅くとも16時には到着できるようにしましょう。到着が遅くなると山小屋だけでなく他の登山者にも迷惑をかけてしまいます。
 無理のない計画をたて、早めに到着できるよう心がけましょう。

 山小屋では消灯時間が設けられているところが大半です。消灯時間前までには準備をしっかり行い、翌日に備えてゆっくり休みましょう。

 ところで、山小屋では、靴やレインウェア、ストックなどを他の人のものを間違えて持って行ってしまうケースが多いそうです。
 レインウェアは、袋に入れてザックに仕舞う。ストックもザックに括り付ける。靴は、左右の靴紐を結びつけてバラバラにならないようにして、目印になるようにカラビナ(ワッカ状の金具)などを目立つように付けておくといいでしょう。


山小屋のエチケット


 宿泊者の中には、横着な人も結構います。遅着きで平気で夕食を要求したり、混雑した部屋でタバコを吸ったり、大声で話したり、酒を飲んで騒いだりといったケースです。 こんな人は、山小屋に泊まる資格がありません。

 山小屋でのトイレのマナーも深刻な問題になっています。
 山地では、トイレの設置と維持は非常に大変で、汚物の処理に必要な労力や水、エネルギーの確保も非常に難しい現状です。
 基本的に山小屋では雑魚寝ですから、他の人が就寝中に音を立てると迷惑になります。
 朝3時に起床して、わいわいがやがやと炊事をする登山パーティーが、結構たくさんあります。早立ちは全く問題ないのですが、まだ寝ている登山者もいますので、そういう方への配慮も怠らないようにしたいものです。

 山小屋でごみを捨てる方がいます。
 山小屋には、下界のように清掃車は入ってこられません。
 小屋で出たごみは、山小屋従業員の方が焼却処分するか、ヘリで降ろすかしなければなりません。
 特にタバコの吸い殻や果物の皮なども捨てないように。