高尾陣馬縦走路に挑戦高尾通信

高尾山の登山コース

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高尾陣馬縦走路(踏破コース)

・コース所要時間

陣場高原下(60分)--和田峠(20分)--陣場山(40分) --明王峠(70分)--景信山(20分)--小仏峠(20分)--小仏城山(70分)--高尾山(60分)--京王高尾山口駅   

歩行時間 約6時間        逆コース:約6時間30分

・コースガイド

 縦走のスタートは、バスでより標高の高い場所からスタートできる陣馬山がよいでしょう。つまり、標高855mの陣馬山から599mの高尾山へ徐々に標高を下げていく平坦な縦走となるからです。しかも、ゴール地点の高尾山頂からはケーブルカーがあるので気も楽ですよね。
アクセスはJR高尾駅からバスで終点の「陣馬高原下」下車。コースタイムは約6時間半のロングコースですから、極力朝7時前に出発する始発バスで陣場山に向かいたいところです。シーズンには高尾駅始発バスが2台来るなど、登山者へのサポートもいいですね。

 JR高尾駅北口から陣馬高原下行のバス、終点で降りるといよいよ高尾陣場縦走ルートへの入口です。ここで道は2つに分かれる。左は明王峠方面への道だが、縦走というからには和田峠に向かわなくてはいけない。
 バスを降りたら山下商店の横を右に曲がり小さな橋を越えて進む。バス停付近は小さな売店が何軒かあります。買い忘れた飲み物やお菓子など購入はできますが、やはり長丁場ですので、食料の調達はあらかじめしておきましょう。

 バス停からはしばらく舗装された車道を歩きます。あまり広い道ではありませんが、車で乗り付けてこられる登山客の車も通りますので注意して歩きましょう。登山者には迷惑だが、マイカーでちょっとハイキングというのも最近のはやりなのかとあきらめよう。ちょっとうんざりしてくるころ和田峠の茶屋が姿をあらわしてくる。 

 茶屋の横は広い駐車場になっていて、車をここにおいて陣場との間を往復する人もいるとか。バス 停から約1時間歩きつづけてきたので、ちょっとここで一休みしましょう。         

 和田峠から陣場山頂までは2本のルートがあります。ひとつは茶屋のすぐ左の丸太の階段を登るル ートですが、かなりの急坂です。20分程度で白馬の像がある陣場山頂に辿り着けます。
 もう一つ は、階段よりさらに左にある用水路の脇道を通るもので距離も長くなりますが緩やかな坂です。こ の道の注意すべきことは、途中で道が二つに分かれていることです。右を進むと山頂のトイレの脇 に出てきます。左を行くと山頂より少し東側の尾根に出てしまい、山頂へはもう一度折り返すこと になります。

 突然頭上を覆う木々がなくなり、青空の中に草原が広がると、陣馬山頂上に到着です。陣場山頂は八王子市街といわず晴れていれば新宿副都心や南は丹沢の山々、南西には富士山が見事 に見え、まさに絶景と言えます。
 シンボルの白馬の像が立ち、一帯は草地のうえ、なだらかな起伏があるスキー場のような頂上付近は「陣場高原」とも呼ばれています。 陣馬山頂上には3軒の茶屋があります。

 山頂からは茶屋の左の階段を降りて東側の尾根を下ることになります。この尾根は関東ふれあいの 道・鳥の道と名付けられた道で、桜の頃は見事なピンクの並木道となります。この辺は陣場銀座と どなたか名付けたようで、休日ともなるとハイカー達で渋滞の列ができたりします。 

 しばらく行くと奈良子峠です。残念ながらこの峠には茶店はありませんが、右に戻る道は、陣馬鉱 泉・姫谷へと進む道。左へ降りると陣場キャンプ場を経由して先ほどの陣場高原下へともどること ができます。
 しばらく行くと明王峠です。明王峠には茶店もありベンチやテーブル、トイレもあるので小休止に はいい場所ですね。尚、トイレの横から南へ下ると相模湖へでることができます。明王峠からも富 士山が真っ正面に見えて最高ですね。

 ここからは、しばらくいくつかの上り下りを繰り返すもののあまり眺望はよくありません。明王峠 から景信山までの間は、途中にゆっくり休めるような場所はありません。あえて言えば、途中ちょうど景信山の山頂が見えてくる頃に送電塔がありこの近辺が木が伐採してあるため比較的展望が開 けているので、ここで休むのがいいかもしれません。
 丸太で作られた階段を上り詰めるといよいよ 景信山です。

 景信山の眺望もなかなかのものです。茶店であたたかい味噌汁や山菜をいただいて一服しましょう。 景信山は高尾陣場縦走ルートのちょうど中間地点です。ところで本山頂景信小屋の「野草のてんぷら」はなかなかの評判とか。数年前にNHKの「小さな旅」で紹介されたことから、人気を呼び、 休日にはすぐに売り切れになるそうです。
 また、この2軒でだす「なめこ汁」もお勧めの定番です。

 なめこは裏山で自家栽培しているそうで、このなめこ汁をのみにわざわざ登ってくる人も多いとか。 景信山から高尾への道は、二軒ある茶店の間を通りぬけることになります。気持ちのよい尾根が続 きます。
 景信山で体力の限界を感じた人は、景信登山口経由、小仏まで下ればバスを捕まえること ができます。1時間に1本程度ですが、旧甲州街道に合流するため、安心です。

 さて、頑張れる人は、小仏峠への急な下りが始まります。ちょうど中央高速の小仏トンネルの上を 歩いているわけです。そう、休日ともなると悪名高い渋滞の始点ですね。下りきったところが小仏 峠です。小仏峠からは、雑木林を通って急な石段が続きます。

 高尾山が近づいてくると、進行方向右側に相模湖が見えてきます。最後のピークである小仏城山から混雑する高尾を避けてJR中央線の相模湖駅へ下山するルートも人気です。
 杉の木立を通り、ちょっと花粉症 の人には、不安な林を展望のほとんどないままにしばらく進むと、小仏城山への丸太で整備された 階段が迎えてくれます。やや急な階段を上り詰めるとパラボラアンテナが現れて、山頂へはあと少 しです。

 小仏城山山頂は、眼下に相模湖が見え、その先には丹沢の山々、もちろんお定まりの新宿副都心の 高層ビルも見えますね。展望もいいのでここで一休みとしますか。茶屋でまた暖かいものをおなか に納めるとこれまでの疲れもひとっとびです。あとすこし。頑張ろう。

 小仏城山からは、道を間違えないようにしましょう。ここは、相模湖方面へと向かう「東海自然歩 道」と大垂水峠へと向かう「関東ふれあいの道・湖のみち」の分岐点でもあります。トイレの横を 抜け、高尾山へは一旦急な坂を下ることになります。

くだりきると道がひろくなり、まき道と合流 し緩やかな下りが始まります。やがて木の階段を登ると、高尾の名所のひとつ、さくらの季節には 賑やかな「一丁平」へと出ます。一丁平からはサクラ並木の広い道が続き、丸太で整備された下り 坂となります。下りきると「裏高尾分岐点」です。右は「学習の歩道」左は紅葉台の巻き道、そして真ん中が紅葉台への道です。真ん中の急な坂を登りきると「もみじ台」です。

もみじ台の茶屋の前の階段を降りると「これより奥高尾」の石碑が迎えてくれ、もう高尾山頂まで は一息です。巻き道の合流するところをややすぎると最後の分岐路です。
 左右の道は「自然研究路5号路」高尾山頂へは真ん中の道を進みます。長かった1日の山歩きもい よいよ終了です。

 高尾山頂上からの下山は様々なルートがありますが、どれをとっても1時間程度で山麓 までいけるでしょう。高尾山の雰囲気を満喫するなら薬王院を抜けて、1号路で下るのがベストです。下りは足に負担がかかるので、足に豆のできた方は、途中でケーブルカーやリフトが迎えてくれます。    


高尾陣馬縦走路(お手軽コース)


(1)高尾山~小仏コース>

・コース所要時間


滝駅→(ケーブルカー5分)高尾山駅→1号路(45分)→高尾山山頂 →(60分)城山→(20分)小仏峠→(45分)小仏 →(バス20分)JR高尾駅

・コースガイド

 高尾山周辺を散策した後,一丁平、城山を経由して小仏まで行くコースです。その逆に小仏から高尾山まで行きケーブルカーやリフトで降りるというバリエーションも楽しめます。
 高尾山から小仏まで来て、まだ時間と体力に余裕があれば, この際、ついでに景信山まで足を延ばしても(約30分)いいと思います。

 高尾山頂からは、富士山のビューポイントの展望台横の広場を経由して、一丁平に向かいます。途中の紅葉台は、まさにその名の通り秋には真っ赤な紅葉を楽しめるポイントです。茶店もあるのですが、シーズン中しか開いていないようです。この辺はモミジイチゴも多く、春には白い花を、初夏には赤い実でハイカーの目を楽しませてくれます。

 高尾山から小仏城山の途中にある一丁平はサクラの名所であり, サクラの後もスミレなどの野の草花が咲き,7月下旬頃にはヤマユリが見頃となり,秋の紅葉も綺麗です。 ちなみに高尾の桜は都心より約10日ほど遅れて見頃となります。もう遅いかなと思って高尾を訪ねてきた人は、思わぬプレゼントに微笑んでしまうでしょう。

 小仏城山山頂からは、その眼下に相模湖の水面がきらきらと光ってとても美しく見えます。その奥には、丹沢や道志の山々が広がって一望できます。東は、天気がよければ新宿副都心のビルが望める最高の展望ポイントと言えるでしょう。茶店もあるのでここで一休みしてはいかがでしょうか。

 小仏峠は武蔵の国と相模の国の境になるところで、高尾と相模湖町(旧与瀬)を結ぶ昔の幹線道路。風土記に『峠の頂に小像の地蔵あり,故に名とす』とあり,また武蔵図絵には『富士峰を掌中に望む』と記されており,富士山の眺望が良かったところから,富士の関,富士の峠などの別名があったようです。高尾・陣場の縦走路にのれんを出した二軒の茶店が迎えてくれます。

 さてここからは緩やかな下りが続いていきます。右の谷のの下方には笹が覆い茂り、山道をジグザグに歩いていきます。雑木まじりの杉の沢沿いの道ををほどなく進むと車が数台おける広場に達し、ここから舗装道路が始まります。程なく小仏のバス停が見えてきます。

 高尾山から小仏までのコースは,山登りは楽したいが,それなりに山の 雰囲気を味わいたいという初心者にオススメのコースです。

清滝駅→(ケーブルカー5分)高尾山駅→1号路(45分)→高尾山山頂 →(60分)城山→(20分)小仏峠→(45分)小仏 →(バス20分)JR高尾駅

JR高尾駅北口→(バス20分)小仏→(50分)小仏峠→(25分)城山 →(50分)高尾山山頂→1号路(35分)→高尾山駅 →(ケーブルカー5分)清滝駅

(2)景信山~高尾山コース

・コース所要時間

JR高尾駅北口→(バス20分)小仏バス停→(10分)景信山登り口 →(1時間)景信山→(25分)小仏峠→(25分)城山→(50分)高尾山山頂 →1号路(35分)→高尾山駅→(ケーブルカー5分)清滝駅

・コースガイド

 JR高尾駅北口から小仏行のバスで約20分で小仏バス停(終点)で下車します。
 車道をゆっくりと上ると右手に中央高速の小仏トンネルの入口が見えます。
 景信山登り口の階段は、特に雨の後は足を取られてしまうので要注意。階段を登るとすぐに登山道です。
 景信山に(小仏峠経由ではなく)直接登ります。 山頂は広く2軒の茶屋があり見晴らしが良いのでゆっくり休憩できます。ここから先は尾根歩きなので登り下りは緩やかです。                         
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