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高尾山豆知識


3−14.高尾山学園

 文部科学省によると、不登校の小中学生は全国で13万人に上る。
八王子市においても600人と推定され、深刻な社会問題となっているが、このような不登校の児童と生徒達が安心して通える学校を目指し全国初の小中一貫校となる東京都八王子市立高尾山学園(八王子市館町、山村幸太郎校長)が開校し、平成16年4月13日に始業式が行われた。八王子市の試みは全国初のケースとして注目を集めている。

 学校に行かない、行けない児童・生徒が、自分の学力に合った授業を選択しながら、様々な学び体験を通して社会に適応し、目的をもって生活できるようにする。
これは、政府が進める構造改革特区の一つで、学習指導要領にとらわれず、体験学習に力を入れるなど新しい学校づくりに挑み、教育関係者や親の注目を集めています。

 当初の入学者は小学生16人、中学生103人の計119人。市外出身者が半分近くで、通学のために関西から引っ越してきた子供や、都心などから約2時間半かけて通う子供もいる。

 同学園の基本方針は、児童生徒の自立、自律を目指し、各人の学習進度に応じて弾力的な指導を行い、並行してカウンセラーによる人間関係の学習や体験学習または「ものづくり」を通して自自尊心を育てることを目的としている。
週19時限の授業のうち陶芸や生け花など、ものづくりや伝統芸能を学ぶ体験学習に4時限を充て、学年の枠にとらわれない習熟度別授業を進めるのが特徴です。

 また、ユニークな体験講座としては、地元出身のプロゴルファー村田忠男さんがボランティアで、同校の生徒にゴルフを指導している。初めて触れるゴルフの世界に、生徒たちは熱心に村田さんのレッスンを受け、積極性も芽生えてきたという。平成13年3月の最終講座では、同市川口町の「GMG八王子ゴルフ場」で本コースデビューを目指すという。 このレッスンは、同市の黒須隆一市長とも親交のある村田さんが同校に「何かお手伝いしたい」と持ち掛け、平成16年10月からの体験講座でゴルフレッスンを受け持つことになったという。同校中学部の1年生3人、2、3年生各2人の計7人の男子生徒が受講を希望し、市内のゴルフ場や同校の校庭で、週一回のレッスンがスタートしたという。

 ところで06年6月に「五体不満足」の著者で新宿区教育アドバイザーの乙武洋匡さんが、高尾山学園を訪れ、教育活動を視察した。 乙武さんは、約2時間かけて、銀細工や合唱、落語など興味のある活動に取り組む子供たちと交流し、教職員らに、現場の実情や指導法などについて質問していたという。その後の会見では、乙武さんは、「不登校だったとは思えない子どもたちの明るい笑顔が印象的だった。子どもたちが学校になじめるような様々な工夫が参考になった」と話していたそうである。

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