高尾山に都レンジャー高尾通信

高尾山の雑学・豆知識

われらがヒーロー 自然の味方「都レンジャー」

 都環境局は平成16年5月28日、小笠原諸島や高尾山で自然保護に取り組む非常勤職員「都レンジャー」の合格者6人を決定た。全国から139人の応募があり、倍率は約23倍に達したという。合格者は男性5人と女性1人で、20代が3人、30代が2人、40代が1人だった。

 東京は、実は自然の豊かさにおいても日本有数の場所です。 国立公園は3箇所(秩父多摩甲斐・富士箱根伊豆・小笠原)もあり、面積においても東京都の約36%が自然公園に指定されており、この比率は47都道府県で1位です。
 しかし、東京の自然公園では、観光客や登山客等による過剰利用やマナーを守らない不適正な利用、希少な植物の盗掘等の不法行為により、自然の保護と利用のバランスが崩れかけているのです。
 また、小笠原諸島においては移入種の持ち込みによって、固有種の減少、林地や草原の裸地化、 さらには裸地化を原因とする土壌流出が珊瑚礁へ影響を及ぼすなどの自然破壊が進んでいます。このような課題に対応するため、東京都では自然公園を中心とした地域における自然保護と適正利用の担い手として、都独自のレンジャー制度を創設したのです。

 都レンジャー(都自然保護員)の出陣式は、続く7月8日、檜原村の「檜原都民の森」三頭(みとう)大滝前で行われ、石原慎太郎知事がレンジャー1期生の6人を激励した。都自然保護員として採用され、2日から自然公園法の講義などの研修を実施する。

 6人は小笠原地域3人、多摩地域3人に分かれ、国立公園などでの動植物の持ち込み・持ち出しの監視など不法行為の防止や利用マナーの向上などに取り組む。多摩地域では八王子市高尾山の自然公園管理センターを拠点に奥多摩町、檜原村などを巡回するという。

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