高尾の豆知識 


  

4-24.薬王院のご利益


 薬王院は、正式には高尾山薬王院有喜寺といい、創建は天平16年(744)で、 開山は行基菩薩といいます。行基菩薩は、薬師如来を自ら作り、お堂を建てて安置したといわれていますが、明治の神仏分離策により参道にあった大鳥居は撤去されたのですが、神仏融合のなごりを今になおとどめており、真言密教と修験道場としても広く一般に知れています。高尾山中腹の蛇滝に関しても、滝行そのものは今から三百年ほど前に道場として整えられ戦前から一般の人たちに開放されています。 定期的に通ってくる人もいるといるそうです。

 ここでは滝が御本尊。青龍大権現です。その印を結び、口に経を唱えながら、御本尊と自分が一体になるよう観じるといいます。
 しかし何といっても薬王院最大の行事は、毎年3月の第二日曜日に盛大に執り行われる火渡りの祭りです。ご本尊の飯縄大権現の衆生救済の請願による護摩修行で、信者、観光客が見守る中で、無病息災、厄除けなどたくさんの願いを込めた護摩木が燃え盛る炎のなかに次々とくべられ、その上を白装束に身を固めた山伏、修験者に続き、信者が素足で火を踏みながら渡っていくのです。この護摩の火を渡ると厄災を焼き尽くし無病息災のご利益があるといわれています。ここで授与される梵天札のお守りは火渡りの浄火によって清められたもので火防・厄除けの霊符といわれています。

 また薬王院には「盗賊耳付きの板」と呼ばれる板があります。薬王院に泥棒が侵入し羽目板に耳を付けて中の様子を伺っていたとき仏の力によって耳が離れなくなり仕方なくみずからの短剣で耳を切り落として逃げたという言い伝えが残っています。この板にお参りしてその御札を家に奉っておくと盗難除けのご利益があるといわれています。

 そして、今高尾で若者を中心に人気なのが、縁結びのお守りです。
鈴がついたお守りとご縁があるようにと赤い糸のついたきれいに磨かれた5円硬貨が一組になっているものです。鈴のついたお守りは、いつでも自分の身につけておき、また5円硬貨のほうは、この境内に「愛染堂」に自分の意中の人とうまくいきますようにと願いを込めて結んでおくとか。






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