高尾の豆知識 


  

5-2.高尾山の男坂と女坂


 高尾山1号路の浄心門の先、神変堂を過ぎると道が二手に分かれます。男坂と女坂です。

 その名の通り、男坂は女坂に比べて少々足にこたえるのでと女坂を選ぶ人が多いのですが、私はずばり「男坂」を選んで欲しいと思います。男坂には「百八の階段」があります。

 百八という数は、日本人にはおなじみですよね。階段手前には下の写真の高札が立っておりここには
「この石段は、百八あります。百八とは人が生きていく上での限りない悩みや苦しみの心を意味しています。この百八段の石段を力強く踏みしめて登ることでそれらの苦しみを乗り越えていくことができる」といったようなことが 書いてあります。

 皆さんどうぞ力強く踏みしめて階段を登ってみてください。      
百八の階段を上った頃にはきっと皆さんの煩悩も取り除かれていると思います。

 ところで、そもそも百八の煩悩って何かご存知ですか。ものの本によりますと煩悩には根本煩悩と枝末煩悩があり、根本煩悩は貪、瞋、癡、慢、疑、見の六煩悩、枝末煩悩は根本煩悩に伴って起こる従属的な煩悩といわれています。そしてそれらを、仏教の真理に迷うものを見惑、現象的な事物にとらわれ迷うのを修惑、と分け、見惑は見道位という修行段階で滅ぼされる煩悩、修惑は修道位という修行段階で滅ぼされる煩悩、とされています。

 まあ、そんな堅苦しい話をしていると、もう腕白な子供達は、本当に百八あるのかと一生懸命数えて元気に登っていきます。大丈夫ですよ。本当に百八あるんですよ(私も始めて来たとき数えました)。

なお、のぼりつめるとそこは句碑や歌碑が参道の両側に並んでたっており、これもまた読みながら、高尾の歌人達に思いを馳せてください。






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