高尾山から東海自然歩道高尾通信

高尾山の登山コース

高尾山から東海自然歩道を歩く

 自然研究路1号路の始点は、大阪の箕面から続いている 東海自然歩道の最終区間でもあります。明治百年の記念 事業として「明治の森高尾国定公園」に指定されたここ 高尾山と大阪の箕面を結ぶ全長約1300キロの自然歩道 です。

高尾山口→金比羅宮→ケーブル駅(40分)
高尾ケーブル駅→薬王院(15分)
薬王院→高尾山頂(15分)
高尾山頂→城山(55分)
城山→一丁平→弁天島(1時間)
弁天島→相模湖(15分)

 また、近年、環境庁の指導のもと整備された「鳥の道」も兼ねています。昔も今も高尾山登山のメインル ートと言えるでしょう。
 ケーブルカー山麓駅前広場の右 から登るが、薬王院まで全て舗装されている。
 登り初 めの石畳は昭和30年ころまで都電の敷石として使われていたそうで今で言うリサイクルでしょうか。じつはこの1号路は都道なのです。

 急坂が続きあたりは杉の美林です。(花粉症の方には何とも目障りな光景でしょうが)道に沿って小川が流れていますがその流れは小さいものです。

 高尾山廿五丁目あたりの古い道標の近くには、岩から水が滴り落ちています。
 この水が、冬にはつららとなり、よく写真家達が、撮っているのを見かけます。

 橋があり200mほど進むと左へ大きく曲がる本道と金比羅台に続く階段の道へと分かれます。
 金比羅台のあづまやからはその木陰から八王子の市街が望めます。

 夏みかんの木の脇から甲州街道へ下る道が出ています。金毘羅社がある高台の広場には「麦まきいちょう」という大きな銀杏の木があり、昔は、この木が黄色く染まるのを見て麦まきを始めたということです。                    
 暫く平坦な道を進むと北側の下には中央自動車道が見えます。
 やがて城見台へたどりつきます。このその名の通り、ここからは北条氏照の居城だった八王子城跡のある城山の頂上付近が見えます。

 坂を登りきると観光リフト山上駅やケーブルカー高尾山駅に達します。
 この辺は関東平野が一望でき、天気がよければ新宿の東京都庁の姿や横浜のランドマークタワーも確認できます。
 目のいい人は、ここでちょっとチャレンジ。よく目をこらすと、はるかに江ノ島が見えるというのです。
 ここは、また元旦の初日の出を拝む絶好の場所でもあり、この私も毎年、午前4時から場所を取り待っているので、いつもここで風邪をひいてしまいます。
 駅前から霞台へ登ると眼下に高尾の自然がいっそう見渡せます北は奥多摩、南は相模台台地、もう本当に最高です。              
 
 ここからは薬王院境内となるので春日灯籠が奥の院まで続いています。
 十一丁目茶屋の手前で2号路と交差します。右は蛇滝へ左は琵琶滝へ各々下りていけます。
 高尾自然動植物園の先に蛸杉と呼ばれる不思議な形をした杉が迎えてくれます。
 昔参道の道 普請をしていたところ邪魔になるので切り倒そうとしたら一夜のうちに後ろに退いたというのです。
 ここを通る人たちがみんな触っていくので、根が曲がった部分がつるつるになっていて、とても面白く感じます。 

 浄心門をくぐると「殺生禁断」と刻まれた石碑が出迎えてくれます。
 役行者を奉る神変堂を通り過ぎると、やがて道は男坂はの百八段の石段と緩やかな女坂に分かれます。   

 男坂の石段を登ると煩悩が除かれるとのことで、やはりここは男坂にチャレンジしてみましょう。
 子供たちが、一生懸命数えて登っていく後ろから、日頃体力不足のおとうさんが、息をきりながた追いかけていく姿を見かえけます。
 えっ、彼女は女坂がいいんですって。
 でも心配ご無用。道はしばらくすると茶店の前で合流します。  
  参道は立派な杉並木。
 杉苗の奉納者の札が立ち並び信仰の厚さを伺えます。
 途中「天狗の腰掛杉」もあり、のんびりと周りの景色を見ながら進みましょう。やがて四天王の山門をくぐると薬王院です。

 階段を登ると仁王門があり外側に仁王、内側に天狗がまつられています。正面が飯綱大権現がまつられている本堂です。

さらにその上には極彩色に飾られた本社があり、本社脇には、稲荷社と天狗社があります。
急な石段を登るとそこは奥の院で、ここから舗装道路とはお別れ、緩やかな土の道が続きます。
 トイレが見えるとまもなく山頂、見晴台に到着です。
 本堂から山頂へは約700mほどです。                                  
 高尾山頂は標高600メートル。13州大見晴台と呼ばれたように、昔は信濃、越後まで見渡せたといいいます。
 現在は高尾山の代々の山林伐採禁止令もあり、樹木が茂ってきたためにとても見晴らしがよいとはいえないようです。
 唯一間伐された木々の間から南西方向に南アルプスや富士山を遠望するのが限界のようです。
 手前には大室山を配して、右手には三ツ峠から御坂峠の連山を配しその中間奥に堂々とした風格のある富士山の構成は、本当に絵になる感じです。                
  高尾山頂から一丁平を経て城山へは、ハイキングコースらしい道でいつ行っても人も比較的多いようです。
 城山山頂にはは茶店もあり広場が広く休憩をとる人たちでにぎわっています。

 富士山の眺めも高尾山頂からと同様にすばらしい眺めです。道志・丹沢の向こうに富士山が顔を出すように見えるとほっとします。

 高尾山頂の開けた草地から階段状の道を杉林の中へと入っていきます。下り始めは比較的広い道ですが、程なく所々土留め用の鉄棒がむきだしというような道になってきますので、注意しておりましょう。
 城山からの景色もいいのですが、この下山ルートには、所々に日当たりのよいところがあり、ここでお弁当を広げるというのも手ですね。

 富士山や丹沢の絶景をみながらというのも結構ではないですか。
もっとも目の下には中央道が見え、こんな自然の中に車が轟音をたてて走る様子を見るとちょっと考えさせられます。
 山道の終わりにベンチを並べた休憩所を設けた茶店に出会い、ほっと一息。相模湖がきれいに見える。

 国道20号に出会うところがバス停千木良。バスの本数が少ないのでJR相模湖駅まで歩いていきましょう。
 歩いてもせいぜい20分程度です。弁天橋の手前では歩道が川の中へ崩れ落ちて迂回しているところがあったので注意しましょう。
 嵐山登山口を経て相模湖大橋、相模湖公園へ。

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