・山歩きのベストシーズン
・登山口までの交通手段
・体力別のコース選定
・出発前の体調管理
ハイキング(山歩き)というと、登山に比べて軽装備で、歩くところも比較的低地が多いため、いつでも、誰でもが、それほど考えなくても、すぐ楽しめると思われがちです。
しかし、最近目に付く遭難事故の話をきくと、無計画な山行が行われていることや、安易な取り組み方をしていることが分かります。
実際、東京のハイキングのメッカである「高尾山」ですら、遭難に近いような事故が毎年起こっています。
「昔の事故は、冒険的なことをしたがる若者が起こすものが大半でした。
危険なところへ行って雪崩(なだれ)や落石に遭う、岩登りの途中で墜落する、などです。
しかし、現在頻繁に起きている中高年による事故の多くは、肉体的な条件と共に、山に対する考えの甘さから来ています」と専門家は警鐘を鳴らしています。
登山前や登山中に体調が悪くなったとき、『無理をしない』というのは、絶対に守らなければならない基本です。
それにもかかわらず、前日、ほとんど寝ていない状態で現地に到着、体調が良くないことを自覚しつつも「せっかくきたんだから」と山に登ってしまうケースが後を絶たないというのです。
ハイキングを計画する場合に注意する点について考えていきましょう。
山歩きのベストシーズンとは −−− 梅雨明け〜初夏の頃
山歩きを楽しくするのも、苦しくするのも天気次第です。
初心者の間は、あまり無理をせず、雨の少ない、あるいはあまり寒くない時期を選んでいくのがいいでしょう。
梅雨があけて初夏の湿気のない風が心地よい頃が、山歩きには最適のシーズンといえるでしょう。
山の様々な小鳥や木・草・花とのご対面(!?)、でも、虫と蜘蛛の巣とヘビはちょっとご遠慮願いたいですね。
また、いきなり真夏に低山を歩くのは、体力を消耗してそれだけでばててしまいます。汗だくだくとなり、それでもうハイキングはこりごりだなんて挫折する人も多いようで
す。初夏を逃した初心者は、あせらず春と秋におだやかな山をゆっくり歩きましょう。