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山歩きの計画




山歩きのベストシーズン
登山口までの交通手段
体力別のコース選定
出発前の体調管理

体力別のコース選定

 初心者のうちは、1時間くらいかけて登り、1時間かけて下るコースから始めるのがよいでしょう。下山したところに温泉があれば、最高ですね。ゆっくり疲れをとるとともに、ひざの痛みの予防にもなりますね。

 また、あまり人が登らない山は登山道が整備されていなかったりして迷子になりやすいので、比較的近郊のポピュラーな山を選びましょう。

 また、いきなり真夏に低山を歩くのは、体力を消耗してそれだけでばててしまいます。それでもうハイキングはこりごりだなんて挫折する人も多いようです。
 できれば、あせらず春と秋におだやかな山をゆっくり歩くことからはじめましょう。

 登山中は何が起こるかわかりません。途中でひどくバテてしまったり足をくじいてしまったりした時に、行程を短くして途中から下山できる道があるかどうか確認しておくことも重要です。
 このエスケープルート(途中でリタイアする場合の退避ルート)が安全かどうかも調べておくことが重要です。
 エスケープルートがある場合は、事前にこれも決めておきます。

○女性のためのコース選定

 女性登山家・坂倉登喜子は「山があるからではなく、花があるから山に登るんです」と語ったそうですが、花畑のあるコースや湿原や草原をめぐるコースはいかがですか。

 女性の場合(もちろん男性も同じですが)トイレがどれくらい整備されているかというのも気になるところですよね。
 普通の人が行かない深山でない限り、トイレはどこかに設置されていると思います。
 最初に地図をよく見て、トイレの場所を確認しきましょう。


 とはいっても、生理現象は・・・・・・、男性は道端でなんとかやってしまいますけど(笑)、女性はそうはいかないですね。
 たいていは次のトイレ場所まで我慢。それも先に調べておいて目途を立てておけます。
 そして、どうしても困ったときは、休憩時間に「お花摘みに行ってきます」と誰かに伝えて、道をはずれるしかないですね。もちろん紙は持ち帰りでお願いします。


○中高年のためのコース選定

 確かに若くて体力のある方ならば、どんな山から始めてもまず問題はありませんが、中高年の初心者なら、慎重に山を選ぶ必要があります。
 登山口から山頂までの標高差が500m位の低山から始めるといいでしょう。

 急な登り坂は避けて、林間のなだらかなコースを選びましょう。ケーブルカーやロープウェイが併用できるようなコースだと疲れ具合によっては、これに乗って帰ってくるというのもできるのでいいですね。

 年齢の高い人だけで登山のグループを構成した場合、体調が悪くても「人に迷惑をかけてはいけない」、「もし、自分がここで脱落したら、みんなが登山を断念することになってしまう」、といった考えが優先し、黙ったままでいる人がいるといいます。
 しかし、これは絶対にしてはいけないことなのです。
 調子が悪いことを黙っていれば、最終的にはさらに大きな迷惑をかけることになるかもしれないからです。
 

○子供連れのためのコース選定

 子供は急斜面もまったく気にしないようで、体も軽いし歩幅もせまく、荷物を軽くしてあげればよく歩くものです。逆に先へ先へと急ぐ傾向がありますので、ペースはずっと遅く休みもたくさんとるようにします。

 行きたいコースをみて標準時間の2〜3倍の時間をとっておいたほうが無難です。また子供は特に下山の時のほうが転びやすいので注意が必要です。
 また、小学生未満の子供の場合は、いざとなったら背負う覚悟で「おぶい紐」を用意しておくことをお勧めします。

○グループのためのコース選定

 グループでのハイキングの場合は、グループ構成メンバーの実力、コースの緩急、地形、気温などを勘案して30分から1時間の間で休憩をとるのが良いでしょう。
 最後尾の人や、途中に位置している経験者に、休憩の必要性を見ておいてもらって、声をかけてもらうのも良いでしょう。常に一番弱い人の体調をみて、休止のタイミングを考えましょう。

 できればグループリーダーを決めていたほうがよいでしょう。
 ちなみにグループリーダーは一番体力に自信がある人とは限りません。
 思いやりと全体バランス感覚のよい人を選びましょう。

 中高年グループで自分の疲れを言い出せない人がいても、本来は、リーダーとなる人が、それを敏感に感じ取って、歩みを止めるなり登山中止を判断することが必要です。
 しかし、実際は、弱者に対してプレッシャーを与えている場合が多いのではないでしょうか。
 脱落した人に対して「××さんのせいで、頂上まで行けなかった」と非難するリーダーがいたとしたら、それはリーダーの資格はありません。


○ゆっくり休める宿泊設備を確保しよう

 山が決まったら、そしてそれが宿泊をともなうものであれなら、早速、宿の手配をしましょう。

 予約はできるだけ早めがいいでしょう。特に行楽シーズンと山歩きのベストシーズンは重なるものです。宿は予約なしでは泊まれないものと心得ておきましょう。
 山小屋だからいいやなんて予約なしでいったら満室ですと断られることだってあります。

温泉宿・・・・・山ああいの温泉宿は最高です。一日の疲れなんて吹き飛んでしまいそうです。温泉は下山してから入れるようにコースをあらかじめ選定しておきましょう。
 特にバスの便もなく歩いていかないとたどり着けない秘湯なんてのは、また格別です。

山小屋・・・・・シーズン以外は割と空いているのですが、反対にシーズンのみ開いている山小屋もありますので注意が必要です。
 当然、予約をいれて自分が行きたい日に営業しているのか確認は必須です。また予約を入れていても寝床の確保のためには早目に到着するのが無難です。
 3時くらいまでには到着するよう心がけましょう。

ペンション・・・女子会パーティならばペンションもいいですね。山好きのオーナーとの食後の団欒もまたいいですね。きっと山の楽しみ方を教えていただけることでしょう。

キャンプ場・・・自然派ならばやはりテントに挑戦。整備されたキャンプ場も最近は多いようです。