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メニューを考えよう
日帰りの登山なら食事のメニューをあまりかんがえなくてもいいかもしれません。
おにぎりやカップラーメンでもいいと思います。
でも、1泊以上の登山の場合、さすがに毎回カップラーメンでは飽きてしまうでしょう。
山ではとにかくおなかいっぱいにして体力を持続させることが必要ですので、飽きて、食欲がなくなってきては元も子まありません。
あまり手間暇かけずに、インスタント食品やレトルト食品を使いながらもちょっとだけ手を加えて楽しいメニューを考えてみましょう。
○乾燥食品
「軽量化」「コンパクト化」が図れるので、メイン食材になるのは、乾燥食品といえます。当然ですが乾燥しているので文字通り軽くて、コンパクトにまとまっています。
普段よく見る乾燥食品といえば、「インスタントラーメン」でしょう。そのインスタントラーメンも「コンパクト化」を考えると「カップ」より「袋物」ですね。
でも、忘れてはならないのが日本で昔からある乾燥食品「乾物」です。高野豆腐やとろろ昆布、ひじき、切干大根など。戦国武士達も戦地で食したことでしょう。
これらは今ではそれだけではメインになりづらいので副食材として利用することが出来るでしょう。
○レトルト食品
レトルト食品は若干重いのですがスピード化・コンパクト化には一役買います。
「お湯を沸かして3分温めれば出来る」というのはなんという魅力でしょうか。
しかし、レトルト食品自体はおかず系が多いのでご飯などのメインの食材を用意しないといけません。
例えばレトルトカレーの場合ならご飯が欲しくなりますよね。ご飯は普通に炊くと30分くらいかかりますし、レトルトご飯だと温めるのに10分くらいはかかります。
そんなときレトルト食品と相性の良いメインの食材でスピード化を実現できるのは「パン」でしょう。「コンパクト面」ではちょっとマイナスですが、「レトルトカレーとパン」「レトルトシチューとパン」などの組み合わせは相性もよく、スピード化が図れます。またレトルトを温めたお湯を使って食後のコーヒーなどを楽しんだり、汚れた食器を洗うのに使ったりも出来ますね。
レトルト食品が箱に入っていたら箱から出して持っていくとさらにコンパクトになりゴミも減ります。
○麺類
先ほどインスタントラーメンが出てきましたが、「うどん」「そば」「パスタ」なども忘れてはいけません。
例えば顆粒の「めんつゆの素」でつゆをつくり、乾燥わかめや乾燥ねぎなどを入れれば荷物は大変軽くまとまります。
またパスタの具も「混ぜるだけ」の乾燥モノがたくさん出回っていますし、味もなかなか良いものがあるので利用価値があります。
ただ乾麺の最大のマイナス面は「ゆでるのにお湯がたくさん必要になる」ということです。
山では「水」は貴重です。本当にそんな大量の水を背負っていきますか。
「食材は軽くても必要な水が重い」というのでは本末転倒。茹で時間も割と長く必要になる燃料面でも考え物。また湯でこぼしのお湯を捨てることは環境面にとっても好ましくありません。
○缶詰
缶詰は調理の必要が無く、それだけでおかずになるものが多いため便利です。もちろん保存性も大変高くコンパクトなので重宝しますがちょっと重いので軽量化には向きません。またそれだけでメインの食材になることは難しいのです。
おかずとして持参するなら全体の重量を考えつつ、個数を決めるのが良いと思います。