高尾山の雑学・豆知識

圏央道の概観

 道路は、人や物、文化や情報等の交流・連携を強化し、豊かな生活や安全で活力に満ちた社会・経済活動を根底から支える最も基幹的な社会基盤であり、その整備は各地域が等しく熱望しているところです。

 さて、この整備の名の下に圏央道(首都圏中央連絡自動車道)計画が表に現れてから20年が以上が立ち、旧建設省と国土交通省は、住民に納得のいく説明もないまま、なし崩し的に用地の買占めをすすめ小仏川北側(中央線側)はすでに中央高速道につなぐ工事をはじめており、剥き出しの山肌の下では、大型建設機械が見えている。

 それでは、圏央道とはいったいどういう道路なのか。
圏央道は、都心から半径およそ40~60kmの位置に計画された約300㎞におよぶ環状の自動車専用道路です。

 この道路は、横浜厚木,八王子,川越,つくば(研究学園都市),成田,木更津などの中核をなす都市を連絡するとともに,東名、中央、関越、東北、常磐、東関道などの放射状の高速道路と結ばれ、東京湾アクアライン(東京湾横断道路)ともつながり、さらには新東京国際空港に直結する首都圏の重要な高速道路であり,今後の首都機能の再編成・産業活力の向上等を図るうえで欠かすことのできない基幹施設と言われています。

 すでに開通している鶴ヶ島J.C.T.から青梅ICに続いて平成14年3月29日には青梅ICから日の出I.C.までの延長8.7㎞の区間が供用しました。圏央道は早期全線開通に向け、各地で工事を進めています。


   2001年事業認定申請書より
   青梅市今井~八王子市裏高尾間20.3キロ
   総工事費4315億6000万円(2126万円/1m)
   八王子JCT…429億円(日本道路公団)
   本線…3886億6000万円(60%-国・都負担、40%-日本道路公団負担)


 起点の横浜・横須賀道路から木更津の東関東自動車道までの総延長は270キロメートル。
最小幅員20.5メートル、4~6車線で設計速度80キロの自動車専用道路です。圏央道は、東京郊外の都市と都市を結び、交通の流れをスムーズにすると考えられています。圏央道の東京分は八王子市南浅川町を起点に、青梅市今井までの全長22キロで多摩丘陵を横断するためトンネル部分の多い設計となっています。



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