高尾山の登山コース
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高尾山自然研究路 高尾山を縦横無尽に歩こう
暖帯林と温帯林とが織りなす広葉樹林に、樹齢数百年もの大杉が林立する高尾山。
東京近郊で最も人気のあるハイキングエリアと言える高尾山には1号路から6号路まで、番号とテーマのついた自然研究路があります。
高尾山薬王院への表参道をたどる自然研究路1号路は、サル園やたこ杉、灯籠が並ぶ道、男坂と女坂、そして薬王院と見所いっぱいのコース。1号路のテーマは「高尾山の自然と歴史」。気軽に自然と親しみながら、高尾山開山から続く歴史を感じられます。もっとも自然を見ることができるのに舗装路で歩きやすく、またケーブルカーやリフトを利用することもできるので、高尾山を訪れる人に最も利用されている人気のコースといえます。
2号路は、1号路の南北斜面をぐるっと周遊し、のんびり自然観察ができるルートです。平坦な細い道には木々が生い茂り、珍しい植物に出合うことができるのも魅力です。1号路と比べるとやや難易度は上がるものの、初心者にもおすすめ。
3号路は、1号路の浄心門で薬王院へ向かう人々と分かれ、静かな南山腹の道をたどり山頂を目指すルートです。崖に沿った細い道はスリルもあり、途中3か所に短い木橋がかかっています。難易度は中級者向け。
4号路は、浄心門から1号路と分かれ高尾山の北斜面を山肌に沿って登り、山頂直下でまた1号路と出会うルートです。吊り橋と北斜面の四季折々の景色がインスタ映えすると人気ですが、やや難易度は高めでしょう。
高尾山の山頂からわずか下の標高555~585mの辺りを一周するルートは、自然研究路5号路です。江戸時代の代官・江川太郎左右衛門が植えた江川杉が林立しており、秋にはアザミやアキノキリンソウなど草花も楽しめる初心者でも比較的歩きやすいコースです。
6号路は、沢沿いに登る「びわ滝コース」で、多摩川の源流の1つである前ノ沢に沿って、清流のせせらぎを聞きながら山頂に至るルートです。滝行の場である琵琶滝と、弘法大師の伝説もある岩屋大師の洞穴も見どころですが、難易度は中級レベルでしょう。
また、この研究路に準ずる道として稲荷山コース(雑木林の道)もよく歩かれています。要所にはテーマに即した解説板もあり、自然や歴史とじかに接しながら知識を得られます。本格的な登山道であり、傾斜の急な場所も多く難易度は高いが、コースを半分ほど進むと展望台があり、その絶景に疲れも吹き飛びます。
いろはの森コースは、高尾山の北斜面の自然豊かな森を登る、やや上級者向けの穴場ルートで、いろは48文字の頭文字で始まる樹木の解説板をたどりながら登ります。
昭和42年には明治百年を記念して「明治の森・高尾国定公園」となり、大阪の箕面国定公園とを結ぶ、東海自然歩道の東京側起点となっています。
秋のキリンソウの花や真冬になると氷の花になるシソ科のシモバシラなど見るものも多く、何回訪れても飽きません。各コースとも季節を変えてそれぞれ何度でもお楽しみください。