高尾山の登山コース
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高尾山自然研究路 高尾山を縦横無尽に歩こう
高尾山自然研究路6号路
高尾山自然研究路6号路は、多摩川の源流の1つとも言える「前の沢」沿いを歩くコースです。
涼しさを求めて夏歩くのが最高のコースです。
水辺を生活の場とする動物、植物がたくさん見られる子どもたちにも人気のコースです。
この6号路は琵琶滝コースとも呼ばれ「森と水」をテーマにしています。清滝の広場左端から舗装された道が始まります。
高尾山頂近くまで沢沿いに登るので夏向き のコースかもしれませんが大山橋近辺の紅葉も見事です。
なお6号路は1時間半程度 のコースですが途中にはトイレはありませんので、駅ですませておいたほうがいいですね。
高尾山ケーブルの清滝駅の左脇から細い舗装道路を入ります。(ちなみにここから小さな橋を渡ると稲荷山コースです)しばらくこの舗装道路を歩いていくと妙音橋があり、この手前で左に入ります。
舗装道路はここで終わり、緩やかな登山道が始まります。
カゲロウなどの水生昆虫の生態についての楽しい説明板がたっているのもこのコースの興味をそそります。
カラスアゲハの幼虫が好んで食べる「コクサギ」の光沢のある 葉が山の斜面に見受けられます。
そういえば黒いアゲハチョウが時々この落葉低木の斜面でひらひらと舞っているのに気がつきます。
沢の向こうの橋を越えて洞窟が見えます。その昔、弘法大師の伝説で有名な「岩屋大師」です。
岩屋大師を過ぎるとやが て線香のほのかな匂いがそこら中に漂ってきます。赤いのぼりが何本も立てられた不動堂が見えてきます。ここが琵琶滝です。
琵琶滝は薬王院の修験者が水行の場として開いた滝で、現在でも厳しい修行の様子が見受けられます。
この滝の響きは遠くで聞くと琵琶の音に聞こえるといいます。道はこの滝の後ろを回り込むような形で登ります。ここから霞台へ登っていく道もありますが、初志貫徹、6号路を進んでいくことにします。
滝を過ぎると杉やもみの天然林となりますが、この近辺は夏から秋は白い小さな花穂をつけたサラシナショウマが目立ちます。
小さな木橋をわたると沢沿いに小さなベンチが所々に設置されていますので適当に休 むといいでしょう。
秋はこのあたりは見事な紅葉で色づきちょっとした渓谷美を味わ えます。沢沿いには、タマアジサイやヤマアジサイが多く見られます。
しかし、何と いっても、ここの注目は「ハナイカダ」でしょう。葉の真ん中に花を付ける珍しい植 物で、よく見ると本当に葉っぱのいかだに小人が乗っているようです。
そして、この コースで忘れてはならないのは、セッコクです。ラン科のセッコクは、大きな杉に着 生して薄桃色の可憐な花を見せてくれます。
花は、5月下旬から6月頃ですが、杉の 大木を手がかりに、じっと探さねがなりませんので、できれば双眼鏡などあればいい ですね。
植物のヒーローがハナイカダやセッコクなら、生き物は、子供たちの人気者サワガニですね。沢へは、降りることができるので、石をそっと持ち上げてみましょう。
サワガニが、これは大変と逃げ出す様に、大人もついつい夢中になってしまいます。
とんぼも多いので、この辺には、幼虫のヤゴも多く見かけることができます。
大山橋にはからは道は支流について登るようになります。やがて稲荷山コースとの合流点で、稲荷山コースへとわたる木の橋が見えます。
でもここが6号路の楽しいところ。橋を渡らずにその下の沢のある自然の飛び石を利用して軽快に渡っていきましょう。
苔の生えた石や倒れて腐ってきた木々、特に夏はすがすがしくもあり最高の沢歩きポイントです。この沢歩きは約100メートルほど続きます。
やがて沢の流れが尽きると急な登りとなり最後は丸太組の階段道をトライするといよいよ高尾山の山頂にたどり着きます。
この6号路は、大雨の後は増水する可能性もあるので、その場合は別のコースに変更しましょう。。
距離:3.3㎞ 所要時間:約1時間30分 トイレ:清滝駅・1号路との分岐点・山頂
ケーブル清滝駅前(20分)琵琶滝(40分)大山橋(30分)高尾山頂