高尾山でゴール　八峰登山

八王子八峰登山

　八王子市は東方向に浅川、多摩川で開けていますが、北はあきる野市と檜原村、西は山梨県上野原市、南は神奈川県相模原市と、ちょうど馬蹄形に稜線上の境界線があるのです。
　「八王子八峰登山ハイキングコース」は、今熊山(505m)・刈寄山(687m)・市道山(795m)・ 醍醐丸(867m)・陣馬山(854m)・景信山(727m)・小仏城山(670m)・高尾山(599m)と八王子の『八』にちなんだ８つの峰を結ぶ尾根伝いに歩く約32.5kmのかなり長距離のハイキングコースです。（（　）内は各山の標高です）（もっとも厳密に言えば、醍醐丸、市道山、刈寄山の各山頂部分は、八王子市域には属していませんが）
　約１０時間程度かかるため、足に自信のある人は早朝からスタートするか、そうでない人は二日間に分けて踏破を目指すのが無難かもしれません。

〇コース所要時間

西東京バス（朝一番のバスで今熊神社入り口へ行かれることをおすすめします）
　京王八王子－八王子駅北口－本郷横丁－（秋川街道を通って）－今熊

　今熊バス停→（2.6km）今熊山 →（2.7km）刈寄山→（8.2km）市道山 →（3.7km）醍醐丸→（1.3km）和田峠→（1.0km）陣馬山 →（4.9km）明王峠を経て景信山 →（2.4km）小仏峠を経て小仏城山→（1.7km）高尾山 →（4.0km）京王高尾山口駅
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歩行時間　約１０時間　　　　　　　

〇コースガイド

ＡB（健脚コース）：３２．５Ｋｍ　約１０時間
　　今熊バス停～今熊山～刈寄山～市道山～醍醐丸～陣馬山～景信山～城山～高尾山
　　～京王高尾山口
A（前半コース）：１９．３Km　約６時間
　　今熊バス停～今熊山～刈寄山～市道山～醍醐丸～和田峠～陣馬高原下バス停
Ｂ（一般コース）：１８．５Ｋｍ　約５時間
　　陣馬高原下バス停～陣馬山～景信山～城山～高尾山～京王高尾山口

　　健康維持のため最近中高年世代にウォーキング大会が人気ですが、このコースではかつて『八王子八峰登山大会』が21回も開催されていたのですが、東北大震災を期に以降中止されているようです。上記のコースは、この大会のコース情報から引用しています。
　山道ばかりのアップダウンの連続でなかなか面白いコースですから、現在もトレーニングとしてトレイルランをやる方にも親しまれています。

　そんな状況を配慮してか、現在、「ＴＯＫＹＯ八峰マウンテントレイル」が１２月に開催されています。
　「ＴＯＫＹＯ八峰マウンテントレイル」は、八王子の「夕やけ小やけふれあいの里」をスタートし、陣馬山、景信山、南高尾をめぐって、高尾口駅までの３２ｋｍ、累積高度１６００ｍを制限時間８時間以内で走るレースです。
　こちらは、コースとしては、夕やけ小やけふれあいの里→醍醐林道→和田峠→陣馬山→小仏城山→大垂水峠→草戸山→四辻→落合公園（フィニッシュ）約30Ｋｍ（地図上の直線距離）といったもので、本大会で踏破する八峰を市道山、醍醐丸、陣馬山、堂所山、景信山、 小仏城山、大洞山、草戸山と定義しているようです。（近時、諸般の状況からコース変更をしているとのことで、八峰の定義も変わるかもしれませんが）
　また、あくまでトレイルランですので、制限時間もあり、参加へのハードルは高くなりそうですが、トレイルランに興味のある方はご検討いただけるといいかもしれません。

　話を「八王子八峰登山」に戻します。
　『八王子八峰登山大会』を開催していた時には、相応の準備がなされていましたので、同コースを安全に踏破できるのですが、個人で行かれるのなら刈寄山－陣馬山間は道が結構険しく，初心者には不向きです。健脚の人以外にはお勧めできません。
　また、今熊山～和田峠間は、登山道がやや狭く、前日に雨だったりすると落ち葉で登山道が不明瞭であったり、倒木等で大変な思いをします。
　和田峠～高尾間は、夕方でも、売店があったり道が明るいので、安心して歩けるかと思います。
　メジャーな陣馬高尾ルートとは異なり、迷って沢に降りたりすると、かなり危ないことになるので十分に注意してください。八王子八峰登山大会の時は、分岐点ではスタッフが道案内をしていたので、安心でしたが、巻き道、近道も随所にありますが、極力、標識に沿った道を歩くようにしましょう。
　いずれにせよこのコースは、朝早くスタートする事をおすすめします。

　また、ここでは今熊スタートでコースを紹介していますが、逆コース（高尾→今熊）は、途中で中断するルートが少なくなるため避けた方が良いと思われます。
　

おすすめコンテンツ