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炭で守れ! 高尾山の環境

 炭の効用によって松枯れなどを食い止め、自然環境を守ろうという研究が進められている。
日野市にある明星大理工学部の吉沢秀治教授と炭化装置開発会社のベンチャーバイザーのグループが高尾山で取り組んでいる。

 同教授によれば、国内の山林では松などの立ち枯れが進み、対策が急がれているという。松枯れの原因としてよく挙げられるのは松食い虫被害だ。だが、原因にはほかにも諸説あると言われている。

 その一つに酸性雨の影響がある。酸性雨は、化石燃料などの燃焼で生じる硫黄酸化物や窒素高尾山の森林酸化物などが大気中で反応して生じる硫酸や硝酸などを取り込んで生じると考えられるpHの低い雨のことをいうが、雨の他に霧や雪など(湿性沈着)及びガスやエアロゾルの形態で沈着するもの(乾性沈着)を全てあわせて酸性雨と呼んでいる。

 欧米では、酸性雨によると考えられる湖沼の酸性化や森林の衰退が報告され、国境を越えた国際的な問題となっている。 土壌には多量の微生物がいるとされる。
 この微生物は樹木に栄養を与える働きがあるが、酸性雨が降ると死んでしまうため、樹木に栄養が行き届かなくなる。また、土が酸性になると、植物の栄養素の一つであるリン酸を吸収できなくなるというのだ。

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