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高尾山の華麗な花 タカオスミレ

 春の高尾山はすみれの山ともいわれる程、いろいろなスミレが多い。高尾山で忘れてはならないのがタカオスミレですね。 
 高尾山に来たなら、是非一度は見ておかないといけません。
              
 タカオスミレは、「ヒカゲスミレ」の葉が茶色に変色した変種です。唇弁の中心は赤みがあり、白い花の下弁に細かい紫色の条が目立ち、基部には毛が密生します。

 一説には葉の裏が緑のものを=ハグロスミレ=と呼んだ事もあったようですが、現在では葉の表面が黒紫色になっていれば全て「タカオスミレ」と呼ぶようです。
 もっとも、厳密なタカオスミレは、葉の「裏面」も黒味をおびたもので、そういう個体は滅多にないそうです。ところで、タカオスミレは高尾山だけに生育するものではありません。

 この山で最初に発見された植物のなかにはいくつか「高尾」の名を冠するものがあります。このタカオスミレもその一つです。最初に記録されたのは昭和3年です。
 葉面が赤褐色に色づくという大きな特徴があり、4月の中ごろから、高尾山の林の下や、周辺で咲きはじめます。この山を代表する植物として大切にしたいものの一つですね。

 この花を特徴つける赤褐色の葉を見れば他のスミレとは簡単に区別がつくし、一度見たら後はすぐに見つかるようになります。

良く見られる所は、1号路や6号路、日陰沢林道や、小仏川沿い、南高尾山稜の暗い沢近くです。
 また、国道沿いの交番付近でも見つけられる。南高尾の西山峠付近でも見つけられる。
 それにしても、1号路の傾斜地は写真を撮るためと思われる踏み跡が山を無残に削っており、マナー違反が目立つのは残念なことです。

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