高尾山に並ぶ景信山の由来高尾通信

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北条氏照の武将だった横地将監景信に由来する景信山

 東京都西部と神奈川県とは、奥高尾山稜と呼ばれる尾根によって区切られている。
 その尾根は西側は三頭山(1531m)へと続き、東側は徐々に高度を落景信山山頂からとしながら、高尾山方面へと続いている。
 景信山(かげのぶやま)は、東京都八王子市と神奈川県相模原市相模湖町の境界にある標高727.1mの山。

 山名は北条氏照の武将だった横地将監景信(横田長次、横地吉信、横地監物、横地将監景信、横井景信ともいう)が、甲斐の武田軍に備えて烽火(のしろ)台を築いたことによるといわれています。
 景信山烽火台と呼ばれます。 
 横地景信は北条氏照が滝山城に入る際に、側近として小田原からつかわされた、北条氏照一番の重臣です。
 真実かどうかは不明ですが、山頂に立つと確かに山梨県上野原方面がよく見渡せ、戦国の時代の物見の山としては位置も高さも十分といえます。

 別の説では、豊臣勢の小田原攻めの際、八王子城城代だったが、横地将監景信が、八王子城落城の際、この山に登ってから尾根伝いに逃亡したと言い伝えがあり、これから山の名がついたともいいます。

奥高尾縦走路 ところで、奥高尾縦走路の中間に位置する景信山は、晴れた週末は大勢のハイカーの絶好の休息地として賑わっています。山頂はかなり広いのですが、起伏があり木々に遮られ、山頂とはいっても一度に360度の展望は望めません。
 しかし各方角には開けていて、各々の方角ですばらしい展望が得られます景信山から下山

 山頂にはベンチが並べられています。
 また、昭和3年から営業しているという茶屋の老舗があり、手作りの酒饅頭や野菜団子、柚味噌こんにゃくなどをいただけます。
 山菜のてんぷらや酒まんじゅうなど素朴で美味しい手作りの山めしも堪能できます。
 4月から5月、10月から11月のシーズンには天気が良ければ毎日営業しているそうですので、皆さん是非どうぞ。

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