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小仏トンネルと小仏信号場

 高尾山の小仏峠を登り切ると、眼下には遙かに広がる東京の街並と、更に彼方には新宿の摩天楼も微かに望めます。

 ここ高尾山ハイキングではおなじみの小仏峠の下には、小仏トンネルが通っているのをご存知ですか。
 この小仏トンネルは、旧国鉄時代に中央線が1901(明治34)年に上野原まで開業したときのトンネルです。
2574mは、今でこそ、あちこちにこの程度の長さのトンネルは見かけますが、当時としては、かなり長いものでした。

 また、蒸気機関車の時代にあって、煙が機関室に充満して機関士が失神するのを防ぐため、空気の流れを調節した排煙装置の跡がトンネル上に残っています。

電化前の時代の小さな口径のトンネルなので、低く折りたためるパンタグラフを装着した電車・電気機関車しか古い小さいトンネルをくぐれないというのも時代を感じさせます。
下り線は複線化で掘られた新しい大きいサイズのトンネルを使用しています。

 また、中央線は以前いわゆるスイッチバック方式で山を登ったようで、小仏信号場を含めいくつかの信号場があったようです。
 相模湖までを複線にするとき、小仏トンネルの手前までをまず複線とし、単線に変わるところに小仏信号場を置き、小仏トンネルの改修工事が終わって複線にしたとされています。
このときに、現在の高尾~相模湖間にあった小仏信号場が廃止されました。

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