高尾山の自然観察ガイド
高尾山に桜保存林を発見
高尾山の玄関口、高尾駅の程近いところにある多摩森林科学園は、独立行政法人森林総合研究所の組織で、森林環境教育の場における動植物の多様性の保全、生態系の役割の解明などの研究を行っています。
この一角にサクラ保存林があります。サクラ保存林は、各地の著名なサクラの遺伝子を保存するために昭和41年に設置が決まりました。
現在約8haの面積に江戸時代から伝わる栽培品種や国の天然記念物に指定されたサクラのクローンなど、全国各地からのサクラ約1,700本が植えられ、これが一般公開されています。
咲く時期は種類によっていろいろで、2月下旬から5月上旬にかけて順次見頃となります。この期間ならいつ行ってもサクラを眺めることができます。
また、同時に導入されていない品種の収集や、分類の見直し、保存方法、生理的反応などの研究も進めています。
保存林のコースは、いわば林道で、急な坂道が多いので、歩きやすい靴が絶対条件だと思います。特に雨上がりの後はぬかるんだり滑ったりしますので注意してください。舗装されている道はほとんどありません。
多摩森林科学園
東京都八王子市廿里町 0426-61-0200
入園時間:9:30~15:30
入園料:4月(400円) 5月~3月(300円)
休園日:月曜日(4月は無休)、年末年始
JR高尾駅北口(京王線高尾駅)から徒歩10分
|