高尾山の観光ガイド

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薬王院の境内には楽しさ盛りだくさん

琵琶の瀧道の道標

高尾山のめざめ石 接待所の脇には、「これより琵琶の瀧道」と記されたこの石標が立っています。

 平成13年に山中に大風で傾いたある杉の大木を伐採したところ、不思議な事に幹の中から現れたもので、江戸時代の享和3年 (1,803年) に建てられたと言う事が、石標に刻まれています。
 「めざめ石」と呼ばれるこの石標は、今から二百年ほど前に、足袋屋清八が建てた道標だったのです。
まさに現代に甦った不思議です。

六根清浄石ぐるま

 高尾山の仁王門を潜るとすぐに、六根清浄石ぐるまがあります。
 六根は目、鼻、耳、舌、心、体の6つの感覚器のことで、六根清浄とは、人間の大切な感覚器官を指し、物事を見つめる眼、匂いをかぐ鼻、音を聞く耳、味覚を味わう舌、感覚を感じる身、以上の大切な情報を判断する意(心)が清らかになる願いを神仏に祈る意味があります。
 六根清浄は、霊山に苦労して登ることによって可能だとされているそうです。

 六根清浄石車をぐるぐる回し、日々の生活で汚れてしまった 六根(眼耳鼻舌)を清浄にしましょう。 悪いものは高尾山に置いていって頂いて、清らかな気持ちで、日々の生活を過ごしください。
 石車は「懺悔懺悔六根清浄」(ざんげざんげろっこんしゅじょう)と唱えながら回しましょう。懺悔(ザンゲ)とは、心を迷わせる、貪り(自分最優先の心)、怒り、愚痴(諦めたり挫けたりする弱い心)の三つの煩悩を悔い改め、反省の心を起こす意味だそうです。 

願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり

  高尾山には至る所にご利益を頂ける場所があります。
これはご本尊様の智慧の輪です。願いを掛けながらくぐり、つぎに大錫杖を鳴らして更なる諸願成就を祈願します。 
 その時、住所と名前を忘れずに唱えるようにするそうです。 
 錫杖(しゃくじょう)とは、遊行僧が携帯する道具の一つである杖。 
 煩悩を除去し、智慧を得る効果があるそうです。 

天狗像

 高尾山の四天王門をくぐるとすぐに大天狗と子天狗が迎えてくれます。

 また、薬王院飯縄権現堂前には、右側に鼻の高い大天狗、そして左側には烏の嘴を持った烏天狗の小天狗の像が立っています。
 そう、ここ高尾山は天狗の住む山なのです。

難転の実

 『南天』は『難』を『転』するという意味あいもあって縁起のよい木とか。お正月の飾りでも良くつかわれますよね。
 1実、100円なりの、南天の実には、折りたたまれた赤い紙がさしてあります。これを抜いて開くと名前を書く欄があります。 祈願したい人の名前を書いてその紙を小さく丸めて元の穴にきっちりと埋め込んで納めます。 
 錫杖をジャラジャラと動かし、自分の名前を書いた南天(=難転)の実にみたてた赤い玉に差し込んで箱にいれると、災い転じて福となしてくれるそうです。
 しかし、赤紙には名前を書く欄しかないので、同姓同名の方を神様・仏様はどうやってわかってくれるのでしょうね。
 なお、難転の実の説明書きには、「安らかなる心を求めて節度のある生活を送りましょう」とあります。まさにそう願いたいものですね。

硫黄島戦没者慰霊碑

 東京から南に約1300キロ離れた硫黄島では、太平洋戦争末期の昭和20年2月にアメリカ軍が上陸して激しい戦闘となり、2万1900人の日本兵と6800人のアメリカ兵、あわせて2万8700人の兵士が戦死しました。

 薬王院の仏舎利塔の裏に、数基の石碑が並んでいます。
そのうちの一つが硫黄島協会が平成9年に建立した「硫黄島戦没者慰霊碑」です。


碑文に「硫黄島への渡島が困難である事情に鑑み 此処に詣でて遥かに南溟の空を仰げば必ずや平和観音の妙智が作用して現地供養を彷彿たらしめる効を顕わすもの」とあります。


硫黄島への渡島は回数、人数とも制限されているため、この慰霊碑の参拝をもって墓参と考えている遺族も少なくないといいます。

碑文

硫黄島は此処から南六百里の洋上に浮かぶ孤島であるが 
大東亜戦争の末期 太平洋に於ける日米攻防戦の天王山であった
されば昭和二十年二月十九日から展開された戦闘は凄惨熾烈を極め 
日本軍は約二万名が玉砕したのに対し 
米軍も亦戦死約七千名 負傷二万千名を算した米軍の上陸した同島南海岸正面の防衛戦闘に 
独立歩兵第三〇九大隊の機関銃中隊長として奮戦した阿部武雄氏は死闘の末遂に捕らえられて 
米軍野戦病院に収容され奇しくも生還した阿部氏は当協会常任理事 組織部長として 
協会の事業目的達成の為献身奔走する一方 
戦没者の供養と平和を祈念する為 この慰霊碑及び平和観音を建立の上 
碑下に戦没者舎利を納める事を発願し今茲に結願す 
功徳実に大である仏舎利塔に隣接した聖域を 
薬王院当局の好意に依り卜する事が出来たが 
硫黄島への渡島が困難である事情に鑑み 此処に詣でて遥かに南溟の空を仰げば 
必ずや平和観音の妙智が作用して現地供養を彷彿たらしめる効を顕わすものと信ずる次第である
讃に曰く
丘上新碑影 尊像馥郁香佇立望南溟 滂沱憶
硫黄硫黄島協会 会長 和智恒蔵 謹撰   
副会長 森本一善 謹書

尚、小泉純一郎氏(当時厚生大臣)の筆になる副碑もあります。

  平和への もといとなりし み霊よび 高尾の森に 小鳥とあそべと

さて、この小泉純一郎さんが首相となり、平成17年6月に以下のような「首相 追悼の辞」が述べられました。

「終戦から、60年の年月が過ぎ去りました。激戦の地、硫黄島では 日米両国の2万8000を超える方々が、祖国を思い家族を案じながら、命を落とされました。
今日の平和と繁栄は、こうした方々の尊い犠牲の上に築かれていることを思い、戦没者の方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、衷心より敬意と感謝をささげます。

わが国は、戦後一度も戦争に参加せず、また、巻き込まれることもなく、平和を維持してきました。今後も、悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、世界各国との友好関係をいっそう発展させ、国際社会の一員として、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献してまいります。

この地に眠る御霊(みたま)の安らかならんことと、ご遺族の方々の今後のご多幸を心からお祈り申し上げます。」

高尾山交通安全祈願碑

 新元号への「改元日」となる5月1日、高尾交通安全協会による高尾山交通安全祈願碑が設置されています。

 祈願碑は、黒御影を使用し、高さ3m60cmの大きなもので、高尾山にあるケーブルカー清滝駅前、登山道1号路の入口付近に建立されています。
 碑には「一心祈願 人車一体 愛情運転」などと彫られる。大本山高尾山薬王院の大山隆玄貫首が揮毫した。

 ここは山頂へ向かう歩道と駅へ向かう歩道とにわかれる地点で観光客で賑わう場所で、多くの人に「交通安全」の大切さを訴えようと、設置に向け1年かけて準備が進められてきました。
 同協会では毎年秋、同駅から同院の自動車祈祷殿まで交通安全を呼び掛ける祈願パレードをしていますが、日常的に伝えられる方法として、「碑を建てる」こととした。

 ところが、建てるとなれば費用も高額になり躊躇していたところ元号が変わるニュースが入り、思いきったといいます。そこから協賛金を募るなど、「2019年5月1日」に向けて計画は進んでいったのでした。碑のとなりには協力者300人以上の名前を刻む名板も建てられています。


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